眠れない夜

イラスト中心。思ったことをつらつらと。眠れない夜に、いい夢見れますように…

梨木香歩の本

仕事で疲れてると、梨木香歩の本が読みたくなる。

ビジネスの世界は、あまりに速くて、
交渉し、取引し、駆け引きし、、、
その余裕のなさにしばしば疲れてしまう。

そうやって人類は発展してきたわけだし、
そこに生きる人々はみんな、それぞれに一生懸命で誠実で、愛すべき人達だ。
ビジネスというもの自体を、そしてそこに絡む人々を、とても愛おしく思う。

だけど、時に疲れてしまう。
自分が本来在るべき場所が、向かうべき方向が、小さい頃は意識しなくたってわかっていたのに。

水の感覚、土の匂い、髪をはためかせる風、そして植物…。
いつだって、冬になると枯れたように見えるけれど、春になれば芽吹くこと。
決して裏切ることなく毎年春を迎えてくれること。
陽の光を受けてぐんぐんと伸びてゆく、健全な力。
そういう魔法のもとで生きてきた。

あたたかな心、寂しい気持ち、愛おしく思う気持ち、同じ時代を生きる他の生き物に対しての共闘心とでもいうべきか、そんな気持ち。
そういった感じる心、もうどこかに置き忘れてきてしまったけれど。

たまには呼び戻すように。
本来、自分があるべき世界に戻って、深呼吸するように。

忙しいときは、梨木香歩の本が読みたくなる。
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